センター概要
生物多様性科学研究センターについて
センター長より
国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)には17のゴールが掲げられていますが、その中には生物多様性に関連するものが多く含まれています。生物多様性を保全することは陸上生態系や海洋生態系から人間が受ける恩恵を維持するための基礎であり、そのためには先進国も途上国も一丸となって進んでいかねばなりません。環境倫理の面でも経済的にも、生物多様性の保全は価値があると世界的に認識されるようになりました。しかし、様々なステークホルダーが同じ土俵の上で議論して妥協点を求めるためには、生物多様性をまず計量的に評価せねばなりません。これまでの調査研究の手法では、経済的もしくは時間的制約から、評価対象とする生態系の時空間的なモニタリングの精度を十分に高くすることが困難でした。本研究センターでは、新規の生態系モニタリング手法である環境DNA分析を主軸となる技術にすえ、生物多様性保全に向けた各種の活動や政策判断に高解像度の生物多様性データを提供することで、SDGsの達成に向けた社会貢献を目指しています。
本センターは平成29年に設置され、センターに所属する研究員だけでなく、関連する専門家や実務家と協力しつつ、生物多様性の保全に向けた取り組みを進めています。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます
龍谷大学生物多様性科学研究センター長 山中裕樹
沿革
2017年(平成29年)4月1日 | 龍谷大学生物多様性科学研究センター開設 本学の人間・科学・宗教総合研究センターにより、高度な研究成果を国内外に発信し,戦略的に行う研究プロジェクトの一つとして当研究センターは設置されました。 |
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2021年(令和3年)8月 | 「びわ湖100地点環境DNA調査」をスタート 2021年「びわ湖の日」40周年を契機に、琵琶湖岸の100地点を対象に生息している魚類を丸ごと検出する調査プロジェクトを企画。『びわ湖の日チャレンジ!みんなで水を汲んでどんな魚がいるか調べよう!』をキャッチフレーズに、2021年度より年に1度の市⺠参加型の全県一⻫調査を実施しています。 |
2024年(令和6年)4月1日 | 龍谷フラッグシップ研究プロジェクトに採択 本学の人間・科学・宗教総合研究センターの事業として、2024年度より開始した研究支援制度です。龍谷大学を代表する研究プロジェクトとして学内で1件のみ、生物多様性科学研究センターが採択。特設サイトが開設されました。 https://www.kenkyubu.ryukoku.ac.jp/flagship/ |
2025年(令和7年)3月 | 生物多様性科学研究センターのロゴマークを作成 関連記事:https://biodiversity.ryukoku.ac.jp/news/news-1047/ |
アクセス/連絡先
〒520-2194
滋賀県大津市瀬田大江町横谷1-5
龍谷大学 瀬田キャンパス 3号館308号室
Tel : 077-543-7637
Email : ryukoku.biodiv@gmail.com
